概要
現場の不安全行動を確認し、不安全行動の発生を防ぐ対策の検討に利用可能な映像検知システムの開発例です。
お客様の課題
- ラインのそばで”危険につながる可能性のある行動”が起きていると感じているが、実態の把握が困難であった。
- 実態の把握が困難なため、安全対策も推測をベースに検討せざるを得なかった。
システムの概要
- 映像解析により稼動しているラインを検知 危険領域抽出・・・①
- 映像解析により、人の動きの検知・・・②
- 映像解析により、①と②から稼働中のライン乗越え行為の検知アラートをあげる(デモビデオ 参照)
- 映像処理により抽出された不安全行動ダイジェスト一覧 (アラート発生時の静止画と前後数秒のビデオ映像)
① 商品が流れていく稼働ラインの検知
この領域を危険領域として認識
② 人の検知
不安全行動である”ライン乗越え”を検知し赤枠表示。
結果と効果
- 安全担当の方が、毎朝10-15分で前日のアラート内容を確認。重要度の高い数件に絞込み。夜間、長時間稼動しているラインでの発生事象を ”要注意の可能性あり”の事象 にシステムが絞り込んでいるため、短時間で確認できる点は有効とのご評価。
- アラートされた重要事象の情報を写真付きで現場に掲示し、情報を共有、対策を検討。指導実施などにより発生件数が半減。
- 安全対策を現場で議論することで、安全に対する現場意識の向上につながった。
- 現場に関する情報が工場内管理部門にもわかり易いかたちで伝えられるようになった。情報を共有することで、”安全と効率のバランス”をどう取るかを、組織をまたいで議論することができた。
デモビデオ
左側:カメラ映像に映像解析を行った結果
右側:検知した不安全行動画像(スナップショト画像)